Business for Beginners

子供がとても喜びました❗

内容は素晴らしい。本国では8-11歳向けである。日本の同年代が内容を理解できるとは思えない。ドラえもんの社会漫画、学研の学習漫画などを読んでいたとしてもなおかなりの飛躍があるだろう。辛口選挙特番でお馴染みの元アナウンサーの方の本がもしかしたらマイルストーンになるかもしれない。Politics〜が神話や冒険小説や伝記から距離を詰めていけるのに対してこのBusiness〜は日本の子供が近づくにはなかなか難しい本である。大学生におすすめ、大人もいつもと違う視点で物を見れて楽しい。以下簡単に扱われているテーマを紹介する。立案、事業計画書の書き方、資金集め（助成金・クラウドファンディング・節約・銀行融資・投資家からの資金提供）、法令遵守、誇大広告、納税、会計、脱税、破産、輸出と関税、労働者の権利、環境への責任、金融危機、公定歩合etc。この本によるとrecessionの定義はa period when businesses sell less, lots of people are out of work and the country as a whole is poorer.とある。「不況」と辞書で引くより意味を取りやすい。子供が使うには、読解演習や新聞記事で分からない内容が出てきたときに、本の後ろの索引を使ってページをめくって概念の知るのに役立てる、といった使い方が良いかもしれない。ポップコーンを売ったり、キャッチコピーを考えたり楽しく読める内容もあり、Politics〜と同様に色が綺麗でイラストやフォントが親しみやすいので、百科事典や図鑑を見るように拾い読みするのもおすすめ。英検準一級とは多少方向性にズレがある。が、一般教養の本として優れているのは間違いない。